カタパルトスープレックス

興味がない人は無理して読まなくていいんだぜ。

スケッチノートのススメ!

 ノートを取るのが苦手という人はたくさんいるんじゃないでしょうか。ノートを取るのが大事だとわかっていても、それがなかなか習慣にならない。ボクもそうでした。そもそもそれがバインドリーを開発している理由でもあります。ノートを簡単にしたい!

 今回はそっちの話ではなくて、スケッチノートというオルタナティブなノートの取り方の紹介です。グラフィックレコーディングといったりもしますがスケッチノートの方が親しみやすいかなと。インフォグラフィックやマインドマップなんかもそうですが、やはりビジュアルの方が理解しやすいし共有しやすいんですよね。

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 上の写真はボクがいつも練習で書いているビールのスケッチノートです。「そうそう、スペインのVinya Hop Syrahは珍しいぶどうを原料に使ったビールだったなあ。でも、シラーはワインの方がうまいね」とか「ベルギーのCuvee d'Erpignyはクアドロペルでアルコール度数が高かったなあ。そういえばこれもモンバジャックの樽で熟成させているからワインつながりだ!」とか振り返ることができます。まあ、バインドリーだったらもっと簡単なんですが。

ペンやパソコンでノートを取るのが不便な理由

 ボクは筆不精でしかも悪筆です。汚すぎて後でノートを見返す気になれないんですよね。学生時代からそうでした。だから社会人になってから「パソコンで議事録が取れるなんてスバラシイ!」と感動しました。ワオ!

 ただ、会議中にパソコンを開いてタイプしているのってあまり参加していないみたいで感じ悪いですよね。実際に話に集中できないし。会社や部署によっては会議中にパソコンを開くのを禁止している場合もあるでしょう。そうなるとどうしてもペンとノートで記録する必要がでてきます。

スケッチノートとの出会い

 シンガポールで起業したての頃、たくさんのミートアップに参加しました。そして、いくつかのイベントで大きな紙にひたすら絵を描いている女性がいたんです。それがスケッチポストのバーニーとの最初の出会いで、その表現方法にすごく感動しました。

 スケッチになったノートは確かに多くの人にとって見やすいしすぐに頭の中に入ってくる。他人が書いた文字だけのノートだと読んで理解するのが大変ですが、スケッチノートは他人が入り込んで理解する時間がかからないので、その場で話し合われたことを振り返ることができる。

スケッチノートのはじめ方!

 これはボクも是非やってみたいということで、いろいろと練習してきました。慣れてくると議論の大枠をつかもうとする癖が出てきますし、その中で何が要点なのかをスケッチで表現できるようになってきます。

 なんでもそうなんですが、いきなりうまく描けるわけではありません。コツもありますし、練習も必要です。

練習が大事

 これは文字でノートを取るときと同じなのですが、ゆっくり文字を書き、絵を描く必要があります。ちゃんと他人が見てわかるように。これは練習するしかないですね。時間があるときに文字や線、基本的な形を練習するといいですよ。ボクの場合は上の写真のようにバーでビールを飲んでいるときやカフェでお茶しているときに目に入ったものをポストイットに描いたりしています。

オススメ教材

 教材としては英語ではありますがマイク・ローデの"The Sketchnote Handbook"がオススメです。

The Sketchnote Handbook: the illustrated guide to visual note taking

The Sketchnote Handbook: the illustrated guide to visual note taking

 

オススメ筆記用具

 ペンとノートがあればなんでもいいです。ボクの場合、ペンはシャーピーのペンを使っています。シャーピーは少なくとも北米のデザイナーの間ではデファクトスタンダードのペンです。マーカーはコピックを使っています。マーカーに関しては他にもたくさんあるので自分に合ったものを選べばいいでしょう。

 ノートは本当になんでもいいです。罫線などはない白紙のノートが好ましいです。普通のノートであればペンはゲルタイプの中性ボールペンがオススメです。ローラーボール(水性インクを使うボールペンのこと)でもいいです。あと万年筆は慎重に描くので意外とスケッチノートに向いていると思います。ボクは万年筆派です。油性ボールペンはあまりオススメしないです。

 大きな紙で多くの人と共有する場合はシャーピーのような油性ペンを使うのがいいです。

準備が大事

 さて、練習もした。ペンとノートも用意した。さて本番だ!本番になって焦らないために準備をしておくといいです。議題や参加者がわかっていたら事前に書いておく。文字はスケッチより書くのに時間がかかりますからね。

スケッチノートの応用

 スケッチノートに慣れてくるとプレゼンのスタイルが変わってきます。文字主体のスライドからスケッチ主体のスライドになります。スケッチはインフォグラフィックにも使えますし、とても応用範囲が広いスキルです。

 皆さんも是非スケッチノートをマスターして見ましょう!ついでにバインドリーも使ってくれるとうれしいな!