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ギネスブックに載ってる大塚のワインバー『レアンドロ』にマデイラワインについて聞いてきた!

 MakuakeでのマデイラワインのクラウドファンディングキャンペーンのIT担当としてStrikinglyでランディングページを作ったり、MailChimpでマーケティングオートメーションを設計したりしました。本当はLINE@も使いたかったのですが、今回は承認が間に合わず。残念!

www.makuake.com

 さて、今回はお仕事としてではなくプロボノとしてこのキャンペーンを支援しています。それでもボクは自分が知らない商品やブランドについてプロモーションとかしたくない。やるからにはきっちりと理解したい!

 そんなわけで、今回の主役、『レアンドロ』のオーナーである鈴木さんにみっちりとマデイラワインについて聞いてきました!興味を持ってくれたらクラウドファンディングの支援もよろしく!

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マデイラワインをひと言で

 マデイラワインをひと言で表すと「太陽の熱で熟成させ、300年果実感が色褪せないワイン」です。

マデイラワインの特徴(300年保つ果実感)

 普通のワインで自分の誕生年のものを飲もうとするとすごく高いですよね。法律的にお酒が飲めるまで20年はかかるわけですから、最低で20年もののワインということになります。しかもワインは保存が難しいので、安い誕生年のワインが見つかったとして、状態がいいとは限りません。

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 マデイラワインは非常に長い期間保存できるのが特徴です。現時点で日本でも飲める一番古いマデイラワインは大塚の『レアンドロ』にある1720年のもの。それはすでに開栓されて5年経っていますが味は全く変わっていません。もともと熱で酸化させたワインなので強いんです。

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マデイラワインの作り方(太陽の熱でじっくり酸化)

 マデイラワインは途中までは他のワインと同じ作り方です(1から3まで)。そして4の酒精強化はポートワインやシェリーと同じです。5のカンテイロがマデイラ独特の作り方であり、300年も果実感が保持できる理由です。

  1. 収穫
  2. 圧搾
  3. 発酵
  4. 酒精強化(発酵が止まるため糖分が果汁の中に残る=甘さが残る)
  5. 加熱処理(カンテイロ/エストゥファ)

 加熱処理は大きなステンレスタンクで行う「エストゥファ」と太陽の熱を取り入れた熟成庫で長年かけて熟成させる「カンテイロ」があります。クオリティーの高いマデイラワインはカンテイロで造られます。

 カンテイロは簡単に言えばあえて太陽光をとりいれられる様に造られた熟成庫です。このカンテイロの中で40度という柔らかな温度で樽の中で長期熟成されます。太陽熱による長期の酸化熟成は大航海時代の船旅にも耐えるワインを作り出しました。1776年のアメリカ合衆国「独立の記念」の時に祝ったお酒はマデイラワインだそうです。まあ、当時は船ですから。織田信長が好んだ赤ワイン「珍酡酒」もマデイラワインが有力な説なのだそうです(シェリーやポートワイン説もあり)。

マデイラワインの分類

単一品種

 フラシュケイラの方が単一種、単年度、カンテイロでの熟成期間など厳しい縛りがあります。フラシュケイラの方がコリェイタよりぶどうの品種やカンテイロの期間など基準が厳しいです。日本に嗜好品として入ってくるマデイラワインのほとんどはフラシュケイラだそうです。上記の1720年もののワインもフラシュケイラです。

  • フラシュケイラ
  • コリェイタ

ブレンド

 同じ酒精強化ワインであるシェリーやポートワインはブレンドが特徴。マデイラワインはどちらかと言えば単一種で造ります。フランスのワインならブルゴーニュ(単一種=マデイラ)とボルドー(ブレンド=ポートワイン/シェリー)みたいな感じ。

 とは言え、近年はブレンドを試みる醸造所も増えています。

マデイラワインのぶどう

 基本的には普通のワインと比べると甘いデザートワインのような味ですが、その中で辛口から甘口まであります。マデイラワインは単一種で作ることが特徴なので、使われたぶどうの特徴がそのまま味の特徴になります。

白ぶどう

  • セルシアル(ドライ)
  • ベルデーリョ(ミディアムドライ)
  • ボアル(ミディアムスィート)
  • マルバジア(スィート)

黒ぶどう

  • ティンタ・ネグラ(辛口から甘口まで)

 一般的に白ぶどうで造られたマデイラワインが嗜好品として流通する傾向にあります。しかし実際のマデイラでのぶどうの収穫量は黒ぶどうの「ティンタ・ネグラ」が80%以上となります。多くは料理用のマデイラワインがカンテイロではなくステンレスタンクで造られるのですが、最近では「ティンタ・ネグラ」の価値が見直され、嗜好品としても驚くようなクオリティーのワインができることもあるそうです。

マデイラワインの代表的な醸造所

バーベイト社 (Vinhos Barbeito)

 1946年創立。日本の商社が資本参加しているせいか、一番知名度のあるメーカーです。 一般的に、甘みが特徴のマデイラワインの中で、キレの良い酸味が特徴のワインを造る、挑戦的なワインメーカー。

Vinhos Barbeito

ブランディーズ社 (Blandy's)

 1811年創立。マデイラ島のリーディングカンパニー。 伝統を重視しつつ、時に新しい試みにも。その味はしっかりとした甘みの中にまろやかな酸味を感じます。

Blandy's Madeira

ドリベイラ社 (D'Oliveiras)

 1850年創立。古典的なマデイラワインを造ります。 創業年の1850年を始めとする、オールドヴィンテージのストックの豊富さは、随一です。

ジュスティーノス社 (Justino's)

 1870年創立。生産量は島で一番。特に、黒ぶどう (ティンタ・ネグラ種)の生産量は、頭抜けてます。

Justino's Madeira Wine

エンリケシュ&エンリケシュ社 (Henriques & Henriques)

 1850年創立。島における最大規模の単一畑を所有しています。 最新の革新的技術と伝統的なワイン造りから造り上げられるワインの味は、豊潤な甘みを感じます。

Henriques & Henriques Vinhos

ボルジェス社 (H.M.Borges)

 1877年創立。スタンダードなマデイラワインが造り出されます。 日本には、'ADEGA EXPORTADORA'ラベルのボトルが、輸入されてます。

H. M. Borges

マデイラ・ヴィントナーズ社 (Madeira Vintners)

 2012年創立。マデイラワインは、最低3年の樽熟成が義務付けられているので、 2015年に、黒ぶどう (ティンタ・ネグラ)のミディアム・ドライとミディアム・スイートを、各5000本づつ初瓶詰め。 ワインメーカー全員が女性のためか、フェミニンな味わいが特徴です。 まだ日本未入荷なので、早い輸入が待ち望まれます。

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