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カタパルト式!スープレックス!!

クールなものだけメディア!(クラフトビール・スタートアップ・音楽・デザイン)

映画やドラマのお金に関する裏側の話!

映画 海外 経営

 今日はドラマの脚本家と映画監督の方とお話をする機会があった。すごくプライベートな場なので名前は出せないのだけれど。公園の芝生で寝っ転がりながらビールを飲んで脚本家と映画監督と雑談が出来るところが小さな町アムステルダムの素敵なところですね!

ソフトウェアと映画の似ているところ

 映画やテレビ番組って商品としてはすごくソフトウェアに似てるんですよ。

  1. 在庫の概念がない
  2. コピーが簡単にできる
  3. 一つの作品を作り上げるために関わる人達が多い

 昔はソフトウェアも映画も在庫の概念がありましたね。映画なら映画館に送るフィルムを作らないといけないし、ソフトウェアもフロッピーディスクやCD-ROMに焼く必要があった。でも、今はデジタル配信なので在庫という概念はほとんどない。

 コピーが簡単なので海賊版に悩ませられるのも同じですね。

 そして、関わる人達が多い。ソフトウェアなら各種デザイナーや音楽家、開発者にテストする人。映画なら脚本家、監督、カメラマン、役者、衣装、背景画家とか。たくさんの人が関わる。

ソフトウェアと映画の違うところ

 似たところも多いけど、違うところもある。それは収益を上げる仕組みと、その配分の仕組みですね。

収益を上げる仕組み

 ソフトウェアの場合は簡単。ライセンスを売るか、サブスクリプションにするかですね。マイクロソフトだったらOfficeのライセンスを買って半永続的にそのバージョンのソフトウェアを利用する権利を得る。またはOffice 365でサブスクリプション期間中にそのソフトウェアを利用する権利を得る。その料金はマイクロソフトに入る。途中で流通が入ったらその流通の手数料が引かれる。モバイルアプリも似たようなものです。流通の手数料としてアップルやグーグルに引かれるけど、残りは開発会社に入ってくる。

 映画の場合は映画館でのチケットの売り上げとDVDなどのパッケージでの売り上げに加え最近だとNetflixなどのオンデマンドでの放送やケーブルテレビでの放映などいろんなチャネルがある。さらにキャラクター商品とか作る場合はそのライセンス料も入ってくる。昔だと映画のチケットだけの売り上げだったけど、映画館に支払う料金が多いので、配給会社に入ってくるお金って実はそれほど多くなかったりするわけです。映画館は映画館でポップコーンとかドリンクの売り上げでもうけないとやっていけなかったりする。最近だと映画館の売り上げだけで制作費を回収できることはないそうです。

収益を配分する仕組み

 ソフトウェアの収益を配分する仕組みも単純。ソフトウェア会社がその社員に給料を払う。外注には外注費を払う。以上。

 映画やテレビ番組などの映像作品は権利の集まりだったりする。例えば脚本家は脚本の著作権を持っていて、映画会社にはその権利をライセンス提供する。俳優も自分の肖像権をライセンス提供するわけです。これは固定費の買取だけでなく、売上に応じて決まった割合を配分するという場合もある。ヒットした映画の脚本家ならその売上に応じて収入が増えるわけです。ソフトウェアの開発者やデザイナーからするとすごくうらやましい仕組みですよね!

 ボクが話を聞いたのがそれなりに実績のある脚本家と映画監督だったからなのかもしれませんが、契約としては売上に応じた割合で収入を決めることが多いそうです。しかも、かなり多い割合!すげー!脚本家に監督!

そういう前提を理解した上で以下の会話をお楽しみください!

「脚本家や映画監督の仕事って全く想像できないんだけど、普段は何やってるの?」

「脚本を書いてる時間は半分くらいで事務所にいることが多いよ。事務仕事とか交渉ごとか色々とあるんだよね。」

「映画やテレビってソフトウェアと似てるよね」

「そうかもしれないね。確かに似てるかも。ただ映画って権利関係の交渉がすごく多いんだよ。最近は買取をしたがるところが多くて、こちらの権利を守るのも大変でね」

「アプリはその辺は単純かもね。利益を上げるのは作っているところと流通させているところだから」

「でも、アプリだって開発者とかデザイナーとかいるじゃない?そういう人たちの作った権利は買取なわけでしょ?」

「そうだね、社員だったら作った成果物はその会社の財産になるし、外部だったら権利ごと買い取るね」

「映画やテレビは違うんだよ。映画監督は映画監督、脚本家は脚本家、役者は役者でそれぞれ権利を持っている。そしてそれを映画会社やテレビの制作会社にライセンス提供するんだ」

「今はそうじゃなくなってきているわけ?」

「ケーブルテレビとかはまだよかったんだよ。でもNetflixとかオンデマンドが出てきて変わってきているね。オンデマンドに関しては権利者の権利についてのまだ明確な法的根拠がないんだよね。だから彼らは買取をしたがるんだ。」

「そりゃ確かに制作活動ばかりしていられないわけだね!」

「そうなんだよ。ボクらなんかはまだいいんだよ。実績があるからそれなりに有利な交渉ができる。自分たちでもラッキーだと思うよ。でも、組合があって全体の代表をしなければいけなかったりもするんで大変だよね」

「でもさ、映像作品って昔に比べると市場のパイが広がってるんじゃない?テレビが持ってたアテンションをインターネットに随分と取られたけど、今は映像作品がインターネットのメインコンテンツになりつつあるじゃない?」

「そうだね。確かにパイは広がったと感じるよ。でもその分競争も激しくなったよね。だってめちゃくちゃチャネルやコンテンツが多いじゃない」

「それはアプリでも同じだよ。たださっき話していたポケモンゴーみたいに一気にパイを持ってくことも可能なのが今の時代だよね。それは映像作品でも同じなんじゃないかなあ」

「確かにそれは言えてるね。だからこそ正当な報酬を映画監督や脚本家としても欲しいわけさ」

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