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Kickstarterで資金調達するときに大事な三つのこと

 クラウドファンディングで面白いものを作っている人を支援してその特典として製品をもらうって楽しいですよね!ボクもいろいろなキャンペーンに参加(pledge)してきましたし、これからもしていくと思います。

 Kickstarterはクラウドファンディングのプラットフォームの中でも一番大きいコミュニティーとなっていて、世界各国から参加(pledge)しています。でも、せっかくだったらキャンペーンを自分でやってみたいですよね!

 アムステルダムでKickstarterとオランダ老舗のアクセラレーターRockstartミートアップイベントをやってKickstarterでキャンペーンを成功させるためのコツを教えてくれたので、ここで報告しますよ!

大事なことその1:Kickstarterでキャンペーンをする条件

 Kickstarterでキャンペーンをするには幾つかの条件があります。これはKickstarterの人が繰り返して言っていたのですが、Kickstarterはコミュニティープラットフォームなのだそうです。何か新しいものを作り、他の人と共有するプラットフォーム。つまりキャンペーンは具体的に成果物が共有できるものでなければいけません。実際に60%のお金はリピーターの参加者からPledgeされるそうですので、コミュニティーがどれだけ大事かがそれだけでうかがい知れますよね。

 では、具体的にどんな事例がダメで、どんな事例がいいのか?例えば、自分のデザインスタジオが欲しいから投資して!というのはダメです。デザインスタジオ自体は自分で使うもので、コミュニティーと共有できないですからね。でも、新しいスタイルのステージをオープンしたいというのはアリです。ステージには誰でも行けますから。

 キャンペーンを行う場所も重要です。以前ですとアメリカに銀行口座がないとKickstarterのキャンペーンを行うことはできませんでした。しかし、この記事を書いている時点でざっくり言って北米、西欧、オーストラリア、ニュージーランドからKickstarterのキャンペーンをはじめることができます。残念ながら英語圏といえどシンガポールはダメですし、日本もダメですね。日本からキャンペーンをしている人をたまに見かけますが、おそらく外国の銀行口座を作るなり貸してもらうなりしているんだと思います。日本から頑張ってみたい人はまずこのハードルをクリアする必要があります。

大事なことその2:ちゃんと計画しましょう!

 Kickstarterでは目標金額が集まればPledgeされた金額を受け取れますが、目標金額に達しなければ何も受け取れません。All or Nothingです。自分がどれだけの金額が必要なのか、そのためにはどれだけのBackerを集めることが必要なのかを理解することが大事です。17%のキャンペーンは一人もPledgeがなく終わってしまう反面、20%以上のPledgeが集まったキャンペーンの79%は成功するそうです。つまり、最初にどれだけ集められるかが大事ということなります。

 事例を紹介してくれたIoTのプラットフォーム企業のThe Things NetworkはKickstarterでキャンペーンをはじめる前にセミナーやワークショップで自分たちのオーディエンス作りをしてきたそうです。そして、十分にオーディエンスが集まって「早くKickstarterのキャンペーンを始めてくれ!」という声が聞こえてくるまで待ったそうです。

 あと、Kickstarterというプラットフォームではどれくらいの資金が集まるのかをざっくり理解しておくことも重要です。大きな資金調達がニュースで見かけるので大きな金額を考えてしまいがちですが、実際に成功している目標金額は5000ユーロから10000ユーロだそうです。日本円で言えば60万円から120万円くらいですかね。これ以上の目標金額はかなりの努力が必要だそうです。

 一口いくらにするかというのも大事ですよね。Kickstarterだと一番Backerが集まる単価は25ユーロだそうです。そして一番金額が集まる単価は100ユーロだそうです。Backerが集まることは重要ですので25ユーロ程度のレンジは用意しておいたほうがいいですし、目標金額に達成するには100ユーロレンジのものも用意しておいたほうがよさそうです。

これらを逆算してシミュレーションしてみると…

目標金額:

10000ユーロ

キャンペーン階層 (Tier)

銅:10ユーロ(15%=1,500ユーロ)

銀:25ユーロ(50%=5,000ユーロ)

金:100ユーロ(35%=3,500ユーロ)

必要なBacker

銅:150人

銀:200人

金:35人

合計:490人

…という感じになります。ここでのメインは銀のキャンペーンになります。銅のキャンペーンがメインだとかなり厳しいことになることが予想できます。逆に銀のキャンペーンをメインにして、全体の20%(98人)を確実に集めることができればかなり成功の確率が高まるってことですね。イメージできましたか?

 あとプロダクトをちゃんと出荷するというのも大事ですからね!Indiegogoと違ってKickstarterでは動くプロトタイプが必須となります。

大事なことその3:ストーリーが大事だよ!

 これはKickstarterの人も言ってましたし、自分の事例を紹介してくれたThe Things Networkの人も言ってましたがストーリーが大事なのだそうです。Kickstarterでキャンペーンを成功させるならビデオは必須ですし、そのキャンペーン自体のストーリーを練り込む必要があるそうです。

 Coolest Coolerを成功させたRyan Grepperさんは最初のキャンペーンでは失敗だったのだそうです。こちらが成功したキャンペーン。全く同じ商品なのですが、成功したキャンペーンの方が面白くて具体的にどんな役に立つの(あまり立ちそうにないけど!)がわかりやすいですよね。

 このプロダクトでストーリーを語るというのは英語圏でない日本の人たちにとってはハードルが高そうですが、ここは頑張ってクリアしましょう!

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